協会20周年記念の年、世界お茶まつりの年、6回目の日本茶AWARDなど、多彩な行事の中で考察することは多く、特に考察の中心に置いたことは、日本茶インストラクターの社会性や社会貢献の方法を改めて問い直す機会としました。県支部にご後援頂き、役員OB・OG等が実行委員会を組織してくれたSHIZUOKA TEA WEEK 2020の活動も、そんな中から生れています。
2年目の今年は、会員のご協力を賜って、この秋に行われる役員選挙制度を見直すこと。それに伴ってこの20年間で懸案となった県支部の運営においての改革を、皆様と共に行っていくことが私の使命と責務であると感じ、諸先輩のお力をお借りして、この1年を前衛的に活動していくつもりです。先日も第1回の選挙制度見直し検討委員会を実施致したところです。また諸先輩にとどまらず、県支部の現役員各位、および事務局は、直向で実直な姿勢で、それぞれの責任を果たそうと努力される姿勢を持っておられて、何より助けられています。
平成23年の大震災とセシウム汚染から、今年再びの危機が日本国中に、いや世界中に起こっている新型コロナ感染拡大問題。茶業界においても補償制度、支援体制、私たちのように日本茶の伝道師としての多様な活動強化等などを、弾力的に論じ実施していかなければなりません。ただ、立ち止って考えてみると、今までおざなりになってきた、例えば、茶の効能研究におけるEGCg等の有効性のご研究に対して、茶業者はその恩恵に感謝することから始めることも大切でしょうし、これからの基礎研究にも大きな支援体制を組むことも大事なことでしょう。コロナ以後の社会を勘案しつつ、今行うこと、中長期で取り組むこと、そして多方面での協力体制を構築すること、茶業者が多くの消費者と共に繰り広げるサークルに、私たちも技術を提供してみたいものです。シェアな時代は到来しているのですから。 |